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アキくんのお母さん

 ちょびはT学園を退園して保育園に通い始めてからも、感覚統合に問題が大きいので、週一回T学園の園児が登園するまでの早朝の1時間、感覚統合室を使わせてもらっている。市内の同じような問題を抱えた就学前の子たちが数名通っている。専門の先生はつかないが、親子で思い思いに遊んだり、情報交換したりするのでとても楽しい。そこにちょびと同じ保育園の一つ上のアキくんがいる。

アキくんは暴れん坊だ。私は保育園の父母の会で役員をしているので保育時間中によく職員室に出入りするのだが、アキくんはいつも職員室でクダをまいている。教室に入れないのだ。一歩おともだちの中に入るととたんにトラブルになる。T学園の感覚統合室で一緒に遊んでいてもそうなのだが、どうやら「一緒に遊びたいなぁ」と思った瞬間に自分でもわからないうちにキックやパンチが出てしまうようなのだ。私もよく背後からケリを入れられる(笑)。まぁ大の大人なら「痛いよ、アキくん」ですむのだが、小さな子どもならそうも行かず、泣く、罵倒される、仕返しをされる、となるうちに大乱闘。いったん頭に血が上ると誰も止められず、まるで酔っ払いのオヤジのように「おら~、なにやってんだよ~、バカヤロ~、テメェなんかしんじまえ~!」とガラが悪いのなんの。その多動ぶりとあわせて知っている人が見ればADHDだとすぐわかるのだが、普通は「育て方が悪い」とか「しつけがなっとらん」とかなるんだろうなぁ。おかあさんはさぞ肩身が狭く気をもんでおられるだろう、と思いきや。

「アキは私が小さい頃そっくり。だからアキの気持ちがよくわかるんだ。そのうち落ち着くから大丈夫」とニコニコと構えている。

保育園からは「加配をべったりつけてもとても手に負えないので、お母さんがついてください」と言われたらしく、毎日母子で来ている。「大変だよね~」とねぎらうと「だって先生にお任せしたらアキがめちゃくちゃになっちゃう。家ではきちんと何でもできる子なんだもん。対応の仕方がまずいんだから、私がうまく対応して先生に見せてるの」

たしかにこのお母さんの対応はすごい。遊戯室のピアノによじ登るアキくんを見てみんながあらら~~と思っていると「うちにはピアノがないからのぼっちゃだめなモノだってこと、教えてないもんね。教えてないものはわからなくて当然。遊ぶ部屋ににのぼっちゃだめなピアノがあるのが悪い」みんなはほほ~~~~と関心。もちろんそこで「アキ、ピアノは登っちゃいけないの。あのジャングルジムなら登っていいんだよ」と教える。叱るんじゃなくて、教える。やってることをただ止めるんじゃなくて、なぜいけないのか、かわりにどうしたらいいのかを教える。すごく冷静な声で。すごいなぁ。

アキくんのお母さんに「上手な対応の仕方をすごくよく勉強してるんだね」と言ったら「だって、私アスペだもん。小学校三年のときにみんなと違うことに気がついたんだ。だからアキが今なにを考えているのか、なにを困っているのか、すごくよくわかる。自分がしてほしかったことをしているだけなの」と。なるほど~~~~。「私はちょびがどう感じているのか、どう見えているのか、どう聞こえているのかがどうしてもわからない。だからうらやましい。アキくんは身近によくわかってくれるお母さんがいて本当に幸せだよね」と答えた。お母さんは「なんかわかんないことあったら、聞いてね~~」と笑っていた。

どんなに本で勉強しても、ご本人のナマの体験には近づけないわ。ちょっとこわかったアキくんだけど、この親子が大好きになっためめでした。

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