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特別支援教育元年

昨日、ちょびと杉様の診察に行った。

年度がかわって混乱しやすい時期なので、外来の待合は早朝8時半からとてもにぎやかだった。この時間に行けばだいたい受付で一番をゲットできるのだが、この日は4番。9時の予約だけで10人ほど入っている様子。杉様はいつもにもまして早くからくるくるとよく動いて働いていた。

「ちょびく~ん」と杉様自ら待合へお呼びの声。ちょびは「は~い!」と返事をしてお手紙(私が作る毎回のレポート)を握り締め部屋に入り「おねがいしまっす」と杉様に手渡す。「ちょびくん、ちょっとお母さんの横のいすにすわって」と言われ、素直に座るちょび。

「ちょびくん、おはようございます」
「おはようございます」
「ちょびくん、いよいよ年長さんですね。なに組さんになったの?」
「水組です」
「先生はだれ?」
「アイ先生です」

ここのところ杉様はちょびにいくつか簡単な質問を出し、会話の様子を観察しているようだ。ちょびは杉様が好きなのか、この診察室と相性がいいのか、ここではとてもおりこうさんになる。「先生、ここのおもちゃで遊んでいいですか?」と聞いたり、「これはどうやって遊ぶの?」と聞いたり、ふだんのちょびとはちょっと違う。

杉様は私のレポートをつらつらっと読みながら「いいですね~」を連発し、成長をともに喜んでくれる。困っていることについてもほとんど「成長のあかし」として受け取ってくれる。杉様の診察で一度としてネガティブな気持ちになって帰ってきたことはない。

今回は「そろそろ就学に向けた知能検査を」という相談をしたのだが「夏から秋にかけてやりましょう」とのこと。「脳波の検査は?」「今まで異常はないのだから5年生までいいでしょう」。「園ではゆっくりでも身の回りのことを自分でなんとかやっているようだが、家では甘えて自分でやらない」という相談には「小学校くらいで赤ちゃん帰りをする子はとても多い。十分甘えさせてあげてほしい。でも自分でできることは自分でやらせるように、突き放すのではなく、上手に助けながらやらせてあげて」というアドバイス。

そして「そろそろ小学校へ挨拶に行こうと思うが」という相談をすると「ちょびくんたちは新しい特別支援教育の元年生だから、まだ手探りになるだろうね」という返事。そう、障害児だけを特別に集めた「特殊教育」から、普通学級の中にいながら苦手な部分を取り出し個別指導する「特別支援教育」へと変わるのが来年度なのだ。

ちょびのような軽度発達障害の子たちにとって、これは朗報だ。特殊学級でずっとすごすほど問題があるわけではなく、かといって普通学級で問題なくやっていけるとは限らないグレーな子たち。今までの特殊学級では「体育」「図工」「音楽(演奏)」といった技術教科で普通級と「交流」し、「国語」「算数」などのお勉強を個別指導していた。ちょびはどちらかというと「国語」「算数」などの教科よりも、まさに運動、動作技術を要する教科が難しい不器用さのある子だ。ちょびのように知能よりも社会性や不器用さに困難のある場合は、そこにポイントを当てて支援してもらえる。それがまさに支援の個別化、ということだ。

杉様は「ちょびくんは当然普通級ですね」と軽く言った。学校側とは普通級にいながら、どれだけ、どのような個別指導を受けられるかをポイントに話し合うように、とアドバイスをもらった。

普通級。いいのかなぁ。杉様はあまりにもちょびを買いかぶりすぎではないだろうか。おりこうさんなちょびしか見ていないのだから。大パニックになってよだれと鼻水でぐちゃぐちゃの絶叫マシーンと化したちょびを見ていないのだから。

今年度、普通級で入学して早くも学校側とモメているアスペルガーのお友達もいる。学校って、保育園と違って「勉強するところ」で自分勝手な行動は許されない。なにごとも「みんなといっしょ」を要求される。前に講演会である先生が言っていた。

「そもそも学校というシステムは、この子たちには合わないのです」

でも行かずにはいられない学校というシステム。ああ、これからちょびたちはどうなるのかなぁ。

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