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大好きなOT

ちょびはOT(作業療法)のTさんが大好きだ。
木曜日は療育の日として保育園を休んでいるが、最初の頃使っていた携帯用スケジュールボードには
1、言語(M先生)
2、作業(T先生)
3、くもん
になっていた。ところがちょびはこっそりと作業のTさんの写真を一番目にはりかえたりする(笑)。言語の先生もやさしくて決して嫌いなわけじゃないのだが、文字や絵カードなどお勉強色が濃いので、やはり軍配はTさんに上がるようだ。(ちなみに現在は言葉での確認のみで、もうスケジュールボーは使っていない)

OTはひとことで言うと「セラピストとやり取りをしながら遊び、その中で作業能力(微細運動、粗大運動)を育てていく」という感じだろうか。とにかく遊ぶのだ。しかも楽しく。Tさんは臨機応変にちょびの興味の向いたことをうまく取り入れ、さりげなくニガテなことを克服できるように持っていく。興味がないと決してやろうとしないちょびなので、モチベーションはOTのキモである。

開始当初は粘土や細かいおもちゃを使った「手先の訓練」が中心だったのだが、最近は大きな運動+会話でのやり取りが課題の中心になっているようだ。7月現在のちょびのヒット課題は「車屋さんごっこ」。

ちょびはブランコやジャングルジムなど、手や足を使ってよじ登る、しがみつく、という動作がとてもニガテだ。一方で車が大好きで、Tさんとミニカーで遊ぶのを人生の最高の楽しみとしているようだ。というわけで、ボルスターの一本橋を渡り、ジャングルジムをわたり、トランポリンをはねて、車屋さんへミニカーを買いに行く、という課題。

まずオートバイ(ボルスター)にまたがってTさんとタンデムで車屋さんまでツーリング。途中「赤信号!」と急停止したり、山道の横揺れあり、しがみつく力の弱いちょびは何度か振り落とされそうになりながらも大喜びで運転。車屋さんに到着するとTさんがすかさず商人に変身して「お客さん、この車(ミニカー)、いかがですか?二千円なんですけど」と誘惑する。ちょびは「え~、高いですねぇ」などと言いつつも「ママ~二千円ください」と私からおもちゃのお札を受け取り、ポケットにしまって、ボルスターの一本橋をぶるぶる震えながらも渡り、ジャングルジムを超え、トランポリンに降り立って、Tさんの車屋さんに到着し「この二千円の車ください(ぜぇぜぇ)」と購入。すかさず商売人Tさんが「お客さん、次はこの車どうですか?五千円なんですけどねぇ」。ちょびはしっかり「五千円五千円…」とつぶやきながらトランポリン、ジャングルジム、ボルスターと戻ってきて、買ってきた車をディスプレーし、「今度は五千円ください(ぜぇぜぇ)」とお金を受け取って、再び険しい買い物ロードへと旅立っていく。

これを5回ぐらい繰り返す。ただ単にこういった大型遊具で遊べ、と言っても、ちょびは寄り付きもしないだろう。目的を持たせることによってそれで頭がいっぱいになって、恐怖の入り込む余地はなくなる。不安定なボルスターにまたがって乗るだけでも今までのちょびにしてみたら快挙なのに、上に立って渡るなんて!そしてたいして興味のなかったお金のことにも「一万円と千円はどっちが高い?」や「お金には丸いのと紙のとがあって、紙のほうが高いらしい」といった興味まで広がった。

Tさんも私も「モチベーションがキモだねぇ」と感心。こういった遊びを繰り返すことによって、ちょびはとても積極的になり、いろんなことに自信を持ってきたように思う。「できる自分」をたくさんたくさん経験して、自分を好きでいてほしい。大好きなTさんとのやり取りを通して、コミュニケーションの楽しさを知ってほしい。

苦手なことばかりに焦点を当てて訓練することよりも、「どうやったらやる気になるのか?」に視点を切り替える。療育の基本はそんなところにあるんだなぁといつも勉強させてもらっている。

ちなみにTさんのOTが終わると、同じフロアにあるレストランでお昼ごはんとして「かっこいいうどん」を食べるのがちょびのお決まりのコースである。「かっこいいうどん」は何の変哲もない「おこさまうどん」なのだ。なぜかっこいいのかは…私にもわからない。


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コメント

>ととろさん、はじめまして。コメント嬉しく拝見しました。自閉症や発達障害のある子供に興味を持ってくださる若い方がいること、とてもうれしいです。

さて作業療法ですが、ちょびはあいち小児保健医療総合センターで受けています。子供の発達を診てくれる大きな病院にはおそらく作業療法はあると思います。

一般的な整形外科やリハビリ科にあるような作業療法は、病気や事故で体がうまく動かなくなった方の日常動作のリハビリ、という感じだと思うのですが、ここ最近、ちょびのように発達障害のある子供のニーズが急速に高まっています。現に待ちが多く、ちょびは「必要なし!」ともう切られてしまいました(号泣)。

作業療法の中で「感覚統合」という領域があって、発達障害の人たちは見た目に身体的なマヒや不具合がなくても、脳の機能として五感がうまく働かない特徴があります。ちょびの場合は揺れや高さを異常に怖がったり、べたつく感触を恐れたりしますが、逆に全く高さを怖がらなかったり、ぐるぐる回転させても目が回らないという形の異常もあります。感覚統合は、楽しく遊ばせながら、そういった感覚をうまく脳に取り入れられるようにする訓練、という風に私は理解しています。詳しくは「感覚統合」で検索すると、あちこちのいいサイトにヒットすると思います。シロウトの私にはここまでで精一杯!

でも興味を持ってくださったこと、本当に嬉しく思います。発達障害児むけの作業療法士さんは、今引く手あまたではないでしょうか!っていうか、私はととろさんのような心のある人にぜひなってほしいです。

これからもどうぞよろしくお願いしますね。

始めまして、リンクをめぐってここにたどり着きました。日記読ませていただきました。日々の奮闘、ちょび君の成長、とても感動しながらもお目にかかったこともありませんがいとおしい気持ちになりました。これからもかわいいちょびくん、少しずつ元気に成長していくことを、陰ながら応援しています。さて私は現在大学にかよっております。小学校やフリースクールに顔を出す中で「子ども」に興味を持ちました。いままで「自閉症」についてほとんど無知だったので、初めて自閉症児に関わっている作業療法士さんの存在を知りました。具体的にどのようなところで、作業療法をお受けになっているのでしょうか??そこにいらっしゃる方は、自閉症児や作業をスムーズに行うことが困難な障害を持つ子を担当されているのでしょうか?何も知らずに質問ばかりすいません。よろしければご回答お願いします。

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