2014年12月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« 頼れない女 | トップページ | 「自閉っ子、こういう風にできてます!」 »

母の欲目と現実と

ちょびがWISC-Ⅲを受けた。今まで受けてきた知能検査(田中ビネー)とは違い、動作性の課題はもとより、言語性の検査の中にもちょびのニガテな手で操作する課題が入っていたり、時間制限があったり、不器用なちょびにとってはかなりやっかいな検査なので、言語の先生からは「結果は普段より低く出るかもしれませんよ…」とは言われていた。(内容は親にはわからない、母は部屋の外で待たされたのだ)

案の定、その結果はとっても低く出てしまった……。

初めての場所、初めての検査担当者、1時間以上に渡ってちょびは検査の先生と部屋にこもり、時に泣き声をあげながら最後までがんばった。部屋の外まで泣き声とともに、積み木の鳴る音がする。ちょびは集中しようとすると手がぶるぶる震えるので、積み木やパズルは上手に扱えない。思い通りにうまくできないのが続くとパニックになり「もうやりたくな~~い!(号泣)」になるのだ。

検査後、先生も「絵画の配列(一連のお話の絵がばらばらに並んでいるのを、話の流れに沿って並び替える)もちゃんとわかっていて順番に指を差して説明できるんですが、手を使って並び替えて、と言うと『やだ~!』って激しく拒否するので、カウントできませんでした…もったいないです…」と言っていた。その後はどんどん崩れていき、できるものもできなくなったのだろう。見てなくても様子が目に浮かぶようだ。

この検査で出た数値をそのまま見ると、私の知っているちょびではなくなってしまう。

だが主治医の杉様が「ありゃっ!こりゃ低く出ちゃったね~」と苦笑いしてため息をつきながらもこう言った。
「数値はあくまでも一面を表しているだけだからね。でもね、教室で先生が見ているちょびくんは、この姿に近いんだと思うよ」

…そうなのだ。私はいつもちょびのペースに合わせて、待って、横にそれたらちょいと叱り、さりげなくプロンプトを出し、できたらすかさずほめて…をやってきた。長年のノウハウ~、数々の技術~っていうやつだ。

そうやってちょびとぎこちないながらもちゃんとコミュニケーションをとってきた。けっこう理路整然と自分の意見を言ったり、過去の出来事の感想を言ったり、なかなかイケるじゃん、この子(嬉)。と思っていた。でもいわばそれは私が作り上げたベストな環境の中の、ちょびのベストな状態なのである。

読めない状況、声かけのみの指示、時間は待ってくれない、自分のペースが崩れ、失敗が続き、気持ちがどんどん崩れていく。検査の状況さながらにちょびは毎日を過ごさなくてはならない。そうだとしたら、この数値こそがちょびの日常の現実なのだ。

ぬるま湯の中でベストを出したって、それはちょびのありのままではない。「検査の数字なんてアテにならない!」と低く出た検査を信用しない親ばかな自分になりかけたが、それもちょびなんだ、と思い直し、来春就学予定の学校に結果を持ってまた顔を出そうと思っている。ありのままのちょびをわかってもらうために。

しかし、ちょびよりももっと優秀な子たちだってまだWISC-Ⅲは受けていないというのに、なぜちょびが?WISCは小学校に上がってから……と聞いたのだけどなぁ。こうやって失敗体験を積むと、これからますます検査が嫌いになっちゃうのにな~。ちょっと早すぎたのじゃないか、田中ビネーでまだよかったのに~と思ったが、ちょびは田中ビネーは3回ほど受けていて、すっかり内容を丸暗記してしまっているのでした。……だからWISCか~……?。

« 頼れない女 | トップページ | 「自閉っ子、こういう風にできてます!」 »

めめのつぶやき(日記)」カテゴリの記事

コメント

>たくりんママさん
はじめまして。いらっしゃいませ。
中学のお話は未知の世界…。特殊に在籍すると高校入試は普通には受けられない、ということなんでしょうか…。

まだそんな先のことまで思いも及ばないけれど、でも今日の一歩がその日につながっていると思うと、ちゃんと考えながら進めなくちゃいけないなぁと改めて思います。また先輩として色々教えてくださいね。

>かうすさん
うふふ、「裾野の女」いいですね~。うちはお兄ちゃんも裾野なのでおもしろいです。こうしてみると「普通」ってなに?というソボクなギモンがわいてきます。

成人当事者の方は同じ家にいて夫婦間でもメールで会話するっていいますもんね。私もどっちかというと文字で思いを伝えるほうが得意。特に電話は苦手です。今度デニーズで筆談する?(大爆)

 
 めめさん、こん**は。裾野の女です(^^ゞ
 
 私、自分でも何度か疑い感じて、杉様に聞いた事か!?でも、
「実際にそういう親御さんもいるけど、あなたとはそういうやりとりではないから、違いますよ~」
と言われました。

 しかし、私にはわからない言葉がいっぱいあるのです。
「売り言葉に買い言葉で、心にもないことを・・・」と言われると、
「えっ、心のどこかにあるから、ふとした時に出るんじゃないの?
 私、心にもないことをそんなに、ポッと出ないけど」と思うし。
 
 他にもいっぱいあるけど、今、主人が長期出張なので、連絡がたまにTELで、たいていメールのやりとり。普段話してると腹が立つ事が、メールだと考えながらだし、向こうもそうだろうから、和気あいあいに済むのです。
 なので、また本気で、「家でもメールでやりとりしたいかも・・・」
といってしまいました(=_=;)
 
 結構、大きな裾野には入ってる気がする(笑)
 では、またセミナーで。 

はじめまして。高機能自閉の5年生たくりんのママです。今回、k-ABCを受ける事になって調べていたらこのHPに出会いました。告知を受けたのは1歳半、療育に三年通い地域の小学校に・・・一年生だけは通常学級で今なかよしですごしています。日記、懐かしく読ませていただきました。たくりんは入学してからWISKをしました。結果、親がやっぱりきにしますよね。ほかの事は学校に行くまでは、何にでも飛びつきましたよね。こどもって、無理と感じないうちにいろんな事をさせたらぐ~んとのびるんだな・・と感じてます。学校に入ったらもっとめまぐるしくなるので今はその予行練習だと思って今回の事も考えてはどうでしょう。我が家のたくりんは学校が大好きで、半年に一度の心理の先生とカウンセリング、月に一度のSSTをうけています。今、母の悩みは中学校の事。なかよしに在籍すると、高校の入試はテストが100点でも評価0だそうです。そろそろ、教育委員会にも足を運ばないと・・・。平成19年度までに軽度発達のための特別支援教育も始まります。お互い、がんばりすぎないように、しっかりすすめましょう。

またまた、こんばんは。

>一年前の田中ビネーのを出しておけばいいかな…。

十分です!(きっぱり)
IQとってない人、結構いると思いますよ~。
診断はされてても病院はそれっきり行ってない人とかも身近でいますしね。空欄でも良いぐらいかも。
学校を信用していない訳ではないけど…。入学して担任の先生とどう援助していくかを一緒に考えお話ししていくときに、検査の結果を見ながらどの部分が弱いかを考えていけば良いかなと思います。

きっと、めめさんは嘘のつけない性格なんですよね。
でもこれは嘘ではないですよ~。子どもに良い環境を作ってあげる為の……かな。

>Sanaさま
いつもありがとうございます。やっぱり早かったですよね。ちょびに失敗体験をたくさんさせてつらい思いをさせちゃったかなぁ。私としてはちょびのそういう面も見られて、情緒の安定のためにも日常の環境を整えることの重要性を改めて痛感したしだいです。たしかにこの経験を「ムダ」と思わず、いい方に生かされるといいなと思います。専門家にアドバイスをいただけて、心が軽くなりました。本当にいつも感謝しています。

>Rioさま
やっぱり?潔すぎ?っていうか、杉様に「あの~こんな結果でもやっぱり学校に出したほうがいいですよね?」と私も一応聞いたんですよ~。そうしたら「ははは、まぁ基本的には学校をちゃんと信頼してくださいね。なんでも話せるような関係にならないとね」と言われました。私も今回の検査に対しては??と思うところがあるので、まぁ学校には「WISCは受けたけど、ちょっと早すぎたみたいで、信頼できる数値は出ませんでした~」と言っておこうと思います。数字ってあまりに具体的過ぎて本当に一人歩きしちゃいますよね。でも保育園から提出する「就学審議委員会」の書類にIQを書く欄があるらしくて…。一年前の田中ビネーのを出しておけばいいかな…。そういう融通が利かないのは潔いのとは、ちょいとちがうよね(笑)。私もスペクトラムの裾野に位置すると思っております…。

>かうすさま
かうすさんもひょっとして裾野?(爆)お掃除のマニュアルってわかる気がする。私もマニュアルがあるととても安心します。でも数値云々は別として、やはり「常日頃の母のサポートあって、やっとこのちょび」って感じで(爆)。それが今回のことでよくわかったので「よし」とします(楽観的)。また次回セミナーでランチご一緒できるといいですね。

 
 めめさん、こん**は。また、12月もセミナーに参加するのでよろしくお願いします。
 
 杉様の言葉、結構、ドキリ!としました。そう!!親は他のできる面もできない面も知ってるし、自分でも気づかないうちに、フォローをしてると思う。本当に知らないうちに・・・。
 それでなんとか動けてる子なのに、知らずのフォローと周囲の理解がなければ、この子達は私が居ない場所では、どうやって過ごしていくのだろう。。。 周囲は、「この姿」でしか見ないんだよね、当り前なんだろうけど。。。 

 最近、私の頭の中でずっと、「子供達、このまま大きくないらないで!このままでいて!」と思ってます。
 まだ、「幼児」の範ちゅうだから許されてる事も多いし、これ以上大きくなると、力でも負けてしまうし・・・。
 
 あー、話が脱線(=_=;)

 脱線ついでに、私も「頼れない女&甘えられない女」ですよ!(^^) いろんな事をキッチリしてる訳じゃないんですが、自分でやらないと気がすまないし、自分のやり方でやってくれないとダメなんです。だから、忙しい時は自分が二人欲しい!
 人にお願いをしたい事とかもあったりするのですが、できないのです(+_+)
 
 子供が生まれる前、共働きだったので、二人で掃除をしてたんですが、私と主人ではやり方が違う。で、後から私が気になるところをやるのでケンカになってる事があって、「掃除のマニュアルをつくってほしい。」と真剣に訴えたけど、相手にされなかったですが・・・。
 心療内科に通院してるけど、そこでのテストで「完璧主義」というのが出て、今、いろんなことを治しに通ってます。
 
 杉様とT先生の考えは、すこ~し違う所がありますよね。「障害の告知」とか、「大学に行く事の意義」とか・・・。両方の話を聞いてると
よくわかります。

 なんだか、支離滅裂になってしまった。(i-i)では、また(^^)

こんばんは。
低くでた結果をもって、就学先の学校へ持っていくつもりだなんて…なんというか、めめさんらしいと言うか…。普通は悪いことは隠したくなるのに。潔すぎ!
でも、あんまり悪い結果を持っていくのもどうかな~?と感じています。
某ぶどうGのK先生も結果を学校に知らせるのもどうかな~?とおっしゃっていたし。学校の先生はどうしても良くても悪くても数値だけみてしまうことが多いらしいです。
先生が数値だけでなく、結果の内容をみれ、それをいかせる人だと良いのですが…。

めめさん、
WISC-IIIをやるのは、ちょっと早かったんじゃないかと私も思います。あと1、2年くらい経ってからのほうが、実際の状態により近い結果が出たのではないかと思います。
自閉症スペクトラム障害の大人の方にWAIS(大人用)をやっていただく時も、課題が多いので結構たいへんなんですよ。それが本人にとって苦痛になると予想できる時には、診断目的など特別な理由がない限りWAISはやらない方がいい、と主張する専門家もいます。進学前診断のための知能検査なら、田中ビネーで十分です。

 確かにベストな状態でないと知能検査の数値は下がりますが、それはあくまでも検査をした時の状態を反映したものなので、成長の最も著しいこれからのちょびくんのパフォーマンスを予測できるようなものではありません。

 ただ、いままでやったことがないことにチャレンジする時は、自分の能力をうまく使えない可能性があるということを学んだと思っておいていいのではないかと思いますよ。今後、この経験がいい方に生かされることを願っています。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/8156/1894357

この記事へのトラックバック一覧です: 母の欲目と現実と:

« 頼れない女 | トップページ | 「自閉っ子、こういう風にできてます!」 »