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ちょびの就学(その3)

9月の終わり、市教育委員会のY先生ともう一人の担当者も立ち会って、小学校への正式な見学会があった。他にこの学校を希望する二組のご家族も一緒だ。

校長は「ちょびくんはもう何度も話しているからよくわかってるもんな~」と言ってくださって、他の2組(一組はお母さんだけ、もう一組はお母さんとお子さん)はお初ということで別室で個別で話し合いをしたようだ。すでに特殊学級の「さくら」への希望を伝えてある私たちとは違い、やっぱり他の方たちはまだ迷っている様子。気持ちはよくわかる。

ただ、同席していた男の子は、あきらかにちょびよりも多動で落ち着きがなく、よくお話ができるが一方的で会話にはならない。校長室のあちこちを触ったり、初対面の大人に抱っこされに行ったり、とても激しかった。ちょびは校長室では大人しく座っているべし、と前回から入力されているので、きちんと座りながらも小声で「そこは登っちゃいけないんだよ」「触っちゃいけないんだよ」「座ってなくちゃいけないんだよ」とルール君になってイライラと男の子に注意していた。自分が本当はやりたいのに我慢していることを目の前でやられると、ちょびはひどく怒りパニックになるのだ。私はその子からちょびの注意をそらすのに必死だった。

もしその子がさくら学級でちょびと二人になったら…。動き回るその子に先生はかかりきりで、ちょびはイライラ注意し続け、やがてパニックになるだろう。勉強どころじゃないだろうな…。こんなことを言うのは自分でもイヤだけど、正直言ってちょびには明らかに相性の悪い子というのがいる。同じ自閉でもADHD傾向の強い言動の激しい子は苦手だ。その上、そういうタイプの子はちょびが泣いたり怒ったりするのをおもしろがって、ますますエスカレートしていく傾向がある。ちょびはパニックになると手当たり次第にたたいたり噛んだりするようになる。そうなったらもう地獄絵巻だ。

もし特殊に動きの激しい子が集まってしまったら…。そうなったら「落ち着いた普通級」のほうがちょびにはいい環境なのではないか?またもやもやと迷いが生まれる。

みんなそろったところでさくら学級を見学。3年生と4年生の男の子が国語の授業を受けていた。それぞれの学年の教科書を開き、先生は変わりばんこに個別に指導している。見た目にも話してみても「障害」があるとは思えない。ただ単純に学習が遅れ気味になって昨年度から二人ともここに籍を置いているのだという。やさしいお兄ちゃんたちだし、ここにちょびが入ったら落ち着いて勉強できるだろうなぁ。やっぱりここにお願いしたいなぁ。

市教委のY先生が「学校は保育園や幼稚園とは違います。まずその文化の違いを学ぶために、落ち着いた環境で一年やってみて、しっかり基礎を作ってから、2年からのことはまた考えるという特殊学級の使い方もありますよ。一年生が特殊学級だからといって、6年間ずっとそこにいなくちゃいけないわけではないのです」とおっしゃった。私は目からうろこが落ちたような気持ちだった。

迷うことはない。ちょびはなんでも最初が肝心だ。最初の一年でしっかりと手をかけてもらって、後のことはまたその時点で考えよう。普通級にこだわるのは、こだわっている自分に「特殊学級」への偏見があるからだ。あきらかに特別な支援が必要なのに無理に普通級に入れることは、「やっぱりあそこはよっぽどのことがある子が行くところなんだな」とお兄ちゃんやともだちに思わせてしまう結果になるのではないか。

帰り際、少しだけ他のお母さんたちと立ち話ができた。お二人とも「できれば普通級で…」とおっしゃる。そうですか、もう一人いれば情緒障害級を立ち上げて先生を一人増やしてもらえそうなんだけどな…。でも、それぞれの考え方だものね。うちは特殊で行きますよ。私はぐっと言葉を飲み込んで笑顔で分かれた。

「では春、お会いしましょうね」


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