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「青年期のアスペルガー症候群」

アスペエルデの事務所にはいろんな「その筋」の本が置いてあって、いち早く買うことができる。
先日辻井先生のセミナーの折に「おっ、また新しい本が!」とこの本を発見して購入。さっそく読んだ。

asp 「青年期のアスペルガー症候群 仲間たちへ、まわりの人へ」(スペクトラム出版)

タイトルだけを見ると、「うちのちょびは6歳だし、まだまだ必要ないかな」なんて思ってしまったが、これが読んでみると最高におもしろい。著者は13歳のイギリスのアスペルガーの男の子だ。

翻訳は言わずと知れたニキリンコさん。本当に上手なの。軽妙な日本語が最高に読みやすいったらない。たぶんご本人も楽しみながら訳されたのだと思う。

「青年期」というタイトルがついているが、自分の幼少期の思い出話、ちょっと重い自閉症の小さな弟の話などが満載で、6歳のちょびにも十分に役に立つ。前半、特に「感覚のこと」という項目はもうビンゴの嵐!私は激しくうなづきながら赤線を引きまくった(注:私は本を読むとき、これは大切、ちょびにぴったり、と思ったところに赤線を引きながら読みます。受験生のようです。でもこうすると二度目に読むときに大切なところがすぐ目に留まって便利です)。

後半は学校やいじめ、ティーン独特のつきあいかたのことなど、文字通り青年期のアスペルガーの当事者の方たちが読んだら本当に役に立つだろうな、と言う内容だ。もちろん、私たち支援する立場のものが読んでも「ほほ~」とおもしろい。青年版「マイソーシャルストーリー」といった感じか。

私は以前から、バトル好きな(だけど決して本当に戦うことは好きではない)ちょびには空手がいいだろう、と思っていたのだが、この著者ルークくんは「テコンドー」をやっているらしい。やっぱり不器用(協調運動障害)な子にはこういう運動が必要なのかな、と思いを新たにした。空手のかたなんて、きっと大喜びで真似するだろう。今度連れて行ってみよう♪。

ここで大好きな部分をちょいと引用
「ぼくなら、身の回りのものの模様や形を見ているだけで、何時間でもすごせるよ。頭の中に、いろんな模様やらプリズムみたいなもの、たくさんの形や色を一そろい、持っているからね。これはどこにでも持ち歩けるから、外の世界に見える形たちとまざり合うんだよ」

やっぱりね~。ちょびもそうなんだろうな~。たのしそうだね、君たちの世界は…。

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本の紹介」カテゴリの記事

コメント

>うっきパパ様

詳しい情報、ありがとうございました!感激です!ここの常連さんたちも、おそらく参考になったことと思います。詳しくは直接メールさせていただきますね。

しかし初段なんて!かっこいい!

随分前の記事へのコメントですみません。空手とアスペで検索していたらたどり着きました。
私の息子はHFPDDで10歳です。タイプとしては積極型のPDD-NOSでしょう。

もう空手教室は見にいかれましたでしょうか?

息子は5歳のときから空手を習わせています。流派は国際松涛館という伝統空手のなかで松涛館流の一つです。言語的に問題があるのでどうかと思っていたのですが2語文すらまともに出てこない頃から知り合いがやっていた教室にPDDのことを説明した上で入れさせてもらい、鍛えてもらいました。
習わせたきっかけとしては、当時のNewsweek誌に発達障害児に空手を習わすことがアメリカで流行っているという記事を読んだからですが、他の子供に比較して圧倒的に劣る運動能力、バランス感覚、筋力をどうにかいないといけないという気持ちが大きかったです。将来の就業に重要なのは不適当行動とコミュニケーション能力の獲得にならんで就業に必要な体力と筋力をつけることというのがありましたし。
おまけにひどい協調運動障害が強く不器用でした。
いっしょにやっている子供集団に溶け込めなかったりしたら速攻でやめようと腹くくっていましたが、同学年の子供が比較的少なく、やんちゃな子供がいなかったこと、初期のうちにマンツーマンの指導を受けられたことなど運が良かったこともあり順調に進み、昨年末に初段をとれました。

空手の良い点ですが、息子にとって級が上がると色帯が変わるので見た目に上達が捉えられやすく自信ややる気にもつながりやすかったようです。練習の大半が基本的な突きや蹴りの繰り返しで相手を必要としないため、球技系にありがちな相手にしてもらえないなどの悲惨な事故はありませんでした。また結構重要と思うのですが、挨拶を徹底的に指導されますので状況に応じた適切な挨拶の習得が他のPDDの子供たちに比較して圧倒的に身についています。また序列が色帯で厳格にはっきりと見える形でなされていますから、自分より目上の人の判断の練習がしやすかったようです。しかも他のPDDの子と比較して分かったのですが、挨拶に関しては相当般化が進んでいるようです。副次的ですが非常に大きな能力を獲得できたと思っています。ある種の行動療法になっていたと思います。

やはり相手の動きを読んだりすばやい動きは普通の子供にはついて行き難いので自由組み手の試合は勝てませんが、形試合はまぁさまになっています。負けたらパニックになる典型的なPDDの行動も負けても礼をしておとなしく下がるという行動訓練のためか、8歳を越えた頃から空手だけでなく学校生活でも出にくくなりました。もちろん普段の療育での訓練も大きいのですが。

松涛館などの伝統空手では極真などのフルコンタクト空手と違い昇段試験などに自由組み手はさほど重要視しないのでPDDの子供にはうってつけだと思います。フルコンタクト空手は昇段試験に10人連続の試合(しかも実際にどつき合う)というのがあるので息子には取れなかったでしょうね。

ただ、少し思うのですが、みんなと一緒に号令に合わせて練習をするということを必要としますので、もし多動傾向が強すぎるタイプだと辛いかもしれません。少々なら大丈夫でしょうけど。

それと反射神経やすばやさはPDDの根本にかかわる問題なのか、それなりにしか獲得できないので、学校で他の子供を殴るということはよほど相手が油断していない限りできないみたいですから、荒っぽくなるなどのことは無いです。

空手以外にも合気道が好きで5段を取っておられるPDDの方もおられます。(しかも小学校の先生です)HPも持たれていますが、貼り付けていいのかどうかわからないので、ヤフー等で(アスペルガー症候群 合気道)で検索をかけるとたどり着けると思います。もしかしたら武道一般はかなりPDDの子供に合っている運動なのではないかと思っています。

ちなみに最初習うことを言った時は嫌がりましたが、子供の嫌がるってわからないから恐い面も大きいのでそのまま押し切りました。それでよかったようです。

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